「ミクの日」思い出ばなし

今日は3月9日、「ミクの日」ということで、初音ミクさんについて個人的な思い出話を書いていく。

アイドルの話題以外もするの?とは思ったけど、初音さんもバーチャルアイドルの走りだからどっちにしろアイドルの話題だわ。

 

さて。

懐古厨はいけねえ。と思いつつも学生服を着ていた多感な時期に思いを馳せる。

 

あの頃の私は『ひぐらしく頃に』や『涼宮ハルヒの憂鬱』のMADとか、SIREN辺りのホラーゲーム実況とかを延々と見ていた様に思う。

ニコニコ組曲とかも流行っていた。超会議とか行きたかったけど、外に出るのがイヤな引きこもりだった為会場の様子がみれる生放送を覗いていた。

まあ、生憎と私の脳みそはその時のことをうすぼんやりとしか覚えていないので確かなことは言えない。

 

ただ、感覚として覚えていることがある。

限られたお小遣いでCDやPSP版のProject DIVAを買ったあの時。端の塗装が欠けてしまっていた水色のウォークマンで繰返し繰返し聞いていたあの時も、「私はいつ『初音ミク』を忘れるだろう」と怯えていた。

いや怯えというか、今持っている熱が冷めたとき自分はどうなっているのだろう?という未来への底知れない恐怖か。

 

多くの音と言葉を受け止めて、そこから自分が「好きだ」と思うものを見つけて大切にして。その作業をずうっとしていた。幼い頃から熱しやすく冷めやすい性格なのだ。ずうっと熱されたものが冷めたとき、自分はどうなるのだろう?また違うものに熱中するのか。それとも。

 

 

 

当時はテレビとかで珍獣のように扱われ、いわゆる世間から特に好奇の目でみられていたように思う。

自分が大切にしている「初音ミク」と「好き」が、実体をもたない群衆や時によって押し流されてしまうのでは、と恐くて悲しかった。

 

 

あれから数年経ち。

きっかけがない限り自分からVOCALOIDの楽曲を聞こうとは思わなくなっている。

あの時の私が思っていた通り、熱は冷めてしまった。

 

ただ、曲を聴いていたあの時は、自分が社会人になるなんて思っていなかった。

そして時を経て、今も気まぐれに友人とカラオケで初音ミクの曲を歌うとは思ってもいなかった。

あの時、大事にしていたものは風化はしても確かに私の一部となっている。

 

3月9日、ミクの日。おめでとう。

多分、きっと、私は初音ミクのことを忘れないだろう。

 

 

 *書いている時に思い出した曲

 

 

 

*この記事を書くに辺り捜索したら発掘されたCDたち。結構持っていたんだなあ

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